「アぁッ・・・、ぅん・・・っ」
「大丈夫・・か」
きっと先生は優しく動かしてくれてるのだろうけれど、狭い器官に圧し入ったものは大き過ぎて。
でも壊れちゃうくらいいっぱい彼を感じて、一つになれたことがとても幸せで、涙が次々零れた。
「せん・・・せ、くろ・・た、せ・・、せ・・ぇ・・・・っ」
浅い呼吸を繰り返しながら、大好きな人の名前をたどたどしく繰り返す。
ずるりと少し引き抜かれる感触に堪らず首にしがみ付くと、繋がった内側は離れるのを惜しむように蠢いた。
それはまるで彼と元々一つで、もう二度と離れたくないみたいに。
先生はそんなオレを見透かしたように唇を重ね、深く舌を絡めてくれた。
「ぁ、んぅ・・・っ、ふ・・・」
花弁の中を灼熱のもので擦られながら、隙間なく口腔を舐られて。
眩暈を覚えながらくぐもった喘ぎを漏らすと、塞がれた唇は解放され名残惜しげな銀の糸で繋がれた。
「はっ・・・ぁ、くっ・・ぅん・・」
ぎちりと密着する大きな塊に戦慄き、息を吐けばすすり泣くような喘ぎが零れるばかりで。
彼がゆっくり押し進みながら不意に胸の先をきつく吸うから、咥え込んだ全体をきゅうと締め付けてしまう。
「ひ、やぁっん・・・!」
「すげぇ悦い・・、・・これが、おまえ・・なんだな・・」
吐息交じりの囁きに切ないくらい胸が高鳴って、とろりと視界がぼやけた。
涙に濡れた瞳を覗き込む深い紅と、頬をそっと撫でてくれる手のひらに強張りは溶かされて。
硬く猛るものを捻じ込まれる圧迫が、爪先まで震えるような甘い愉悦へと少しづつ変化してゆく。
彼に満たされる悦びが胸に溢れ、もっとと懇願するように広い背に縋った。
「あ、あぁ・・・は、ぅ・・・っ」
緩やかな突き上げに思わず身を捩っても、内側は誘い込むようにうねり蜜を滲ませる。
粘膜の擦り合う粘着質な音と、淫らに濡れた嬌声が部屋に充満した。
「中・・柔らかくなってきた・・・」
「・・・ん、ぁぅ・・・っ・・・ゃ、あぁっ」
徐々に強められる律動と奥まで突かれる衝撃は既に快感に変わり、喉が震える。
揺すり上げられるたびたぷんと撓む丸い胸を、筋張った手のひらで絞るように揉まれ声が上ずった。
「っふ・・・も・・ゃ、ぁあ・・・っん・・・」
「悦く、なってきたか・・・?」
低い囁きを鼓膜に流し込まれ、背筋がぞくぞくと疼く。
戦慄く唇を貪られれば理性は消え失せて、彼に全てを奪われ支配される悦びに乱れるばかりで。
「っぃ、ぃ・・・んっ、・・・あ、あぁ・・・」
何度も抜き差ししながら敏感な乳首を弄られて、粘膜が熱くなるたび身悶えてしまう。
そのまま奥まで突き上げられ、その場所から身体が甘く痺れた。
「あぁっ・・・く、・・ぅん・・っ」
「やらしい・・カラダだな・・」
ギリギリまで抜かれると引き止めるように絡み付き、奥まで押し入られれば蕩けたように濃い蜜を滴らせて。
腰を進める勢いを上げる彼は、荒い息遣いで耳朶を齧った。
「ひ・・・っや・・・ぁ、ぁあ・・・ッ」
「可愛い声だ・・もっと、鳴けよ・・」
ねっとりと舐めつけられ堪らず背中に爪を立てると、彼も余裕がないようにオレの腰を掴んで自分へと引き寄せた。
さらに深く捻じ込まれたそれに、背を弓なりに反らし息を詰まらせる。
「あっ、あぁ・・・!!くろ・・・っあ、ぁ、い・・・ッ」
「ん・・何だ・・?」
「あ、すご・・イイ・・っ、・・っも・・・ぁあッ!!」
彼の指が腰から下肢へと撫で辿り、繋がった箇所の上の尖りにかけられて切羽詰ったように叫んだ。
突き上げながらの花芯の愛撫につま先まで痺れ、意識は遠のくのに擦られる敏感な粘膜はきゅうぅと締まって。
「ヒ・・・ゃ、ぁ・・・っ・・・も、ダメ・・ぇ・・っ」
拒む言葉とは裏腹に、両脚はねだるように逞しい身体を挟み込んでしまう。
ずんと一息に黒鋼が奥まで割り入ってきて、目の前が白んだ。
全身が小刻みに痙攣して、頭の中が朦朧として、限界がすぐそこで。
「・・・っあ、んっ・・・いい・・・ッ、く、黒た・・ぁッッ」
「・・ああ、俺も・・・」
甘い囁きと乱暴なほどの激しい抽送に身体だけでなく心も蕩けて、快楽が突き抜ける。
加速する動きに、絶頂に追い詰められてゆく。
「あ、あぁっ・・・や・・・黒っ・・・黒た、っ・・」
「・・もっかい、いけそうか・・?」
感じる突起を擦りながら腰を打ち付けられる、酩酊感に溺れて。
執拗に責められて、剛直の全部が押し込められれば愛液は脚を伝って落ちる。
「っや、あぁっ・・は・・っ、ぁっ・・」
大きく引いた腰を繰り返し叩きつけられてタガも外れ、泣きじゃくった。
涙を零し身悶えたままで、腰を揺すられて。
火照り密着する肌も、濡れて繋がった奥も、重なる荒い息も彼の中に溶けてしまいそう。
「・・・もッ・・・ぁ、イ・・・あ、ぁう・・・っ!」
熟れた膣の奥を熱く固い男根で打ち付けられる圧迫感がたまらなく悦くて、開いた内腿を痙攣させる。
先生の大きな手がオレの双丘を鷲掴みにし自分の腰へと押し付け、一番奥にぐいぐいと捻じ込まれた。
全身が痙攣して、もう何も考えられなくて。
「や、アッあっ・・ぃぃ・・ッ、・・せん・・せぇ・・・ッ」
「ファ・・、イ・・・」
叩きつける音が響くほど激しく腰を打ち付けられて、濡れた内側が大きく震えきつく収縮した。
喉を反らすと目の前で光が弾け、呼吸が止まる。
「あっ、あ、あぁ・・・っ、イ・・・いく・・・っくぅ、あああ・・・!」
「・・・・ッ」
つま先まで硬直し達したと同時に、うねるように食い締めた彼からどくどくと熱い奔流が注ぎ込まれた。
壁を打つ激しい迸りを、彼が与えてくれるもの全てを受け入れきって。
戦慄く唇をしどけなく開いたまま、恍惚と睫毛を伏せた。
白んでゆく、意識の中で。
禁断の果実を一緒にもぎ取る、アダムとイヴが見えた。
いけないことだけど、誰にも知られちゃいけないことだけど、どうしても欲しかったその果実。
禁断のその実は、本当の楽園への道標。
貴方と堕ちてゆくのなら、何処へだって恐くない。
エデンから地に堕とされても、貴方さえいればそこがオレの楽園だから。
ねぇ、神様。罪深い子羊を、許してくれますか?
お布団よりもっとあたたかなこの空間は、何だかとても安心できる。
夢見心地でまどろんでいたら、頬をそっと撫でられる感触にほんの少し眉を寄せた。
「・・・ぅう、ん・・・?」
「起きたか」
すぐそばで響いたバスバリトンは、世界で一番大好きな声。ぱちりと見開いた瞳に、深い紅と通った鼻筋、
浅黒く締まった頬が映った。驚くほど間近にまさしくその声の主の顔があって、思わずぱちぱちと睫毛を瞬かせる。
差し込むのは、柔らかなスプリングと同じくらい柔らかな日の光。
いつの間にか朝を迎えていて、そして今ベットで先生の腕に包まれていることに気が付いた。
(寝てる間も・・ずっとこうして・・いてくれたの・・?)
夢の中でも、ずっと心地のいい鼓動に包み込まれていた気がするから。
「黒、たん・・せんせぇ・・・」
「ん?」
名を呼ぶと返ってきた優しい声に、ふわふわした心がもっと柔らかくなる。
でもほんの少し身じろごうとした途端、先生との初体験の余韻を全身にズクンと感じて。
昨夜恥かしい自分をいっぱい見せてしまったことがまざまざと蘇り、慌てて隠れるように彼の胸元に顔を埋めた。
先生は、そんなオレの髪をやさしく撫でてくれたから。
また心が蕩けて、その広い胸に仔猫のように甘えてぴったり擦り寄った。
「・・ごめんな・・・。幻滅したろ」
「・・え?」
オレのこと大事にしてくれてたのに、オレのワガママで一夜を過ごしてくれて。それで先生が、どうして謝るのだろう。
きょとんと首を傾げると、彼はオレの頬を撫でながら深い溜め息を吐いた。
「よく分かったろ。生徒にとっちゃ、学校の先生ってのは特別なモンに見えるだろうが・・。俺もただの男だ」
そう、昨夜は先生の素顔が見えて、黒たん先生も、男のひとなんだって。
すごくドキドキしたんだよ。
「黒たん先生は・・特別、だよ。先生だからじゃなくて、黒たん先生だから・・特別なの。
黒たん先生も、オレのことそう思ってくれたら・・・嬉しい、な・・・・」
もじもじと俯いて呟くと、彼はオレをベットからそっと抱き起こして顔を覗き込んだ。
「・・・おまえの一番大事なモン、奪ちまったが。ちゃんと男として責任取るつもり・・・・
いや、俺はずっと前からそのつもりだったから。・・・あー、何て言うか・・・・・なんだ、その・・」
「どしたの、黒たん先生ー?」
いつもぶっきらぼうで口数の少ない彼が、一生懸命言葉を選んでいる。
そんな姿が珍しくて思わず微笑むと、逞しい腕に息が止まるくらいぎゅっと強く抱き締められた。
「だから、不安になんて思ってんじゃねぇ。安心してろよ・・俺はおまえのこと、一生大事にするから・・」
「・・・・・・・ぇ・・?」
一生って・・・・・それってーーーーー
ずっとずっと、貴方と一緒にいたくて。
貴方のことが大好きで、溢れる想いは言葉で伝えるだけじゃ全然足りなくて。
ずっと不安だったけど、でも。
今やさしい胸の中で、ゆりかごで揺すられるような心地よさに心は満たされて。
きっと外は身に凍みるほど寒いのに、貴方に包まれたこの場所は世界のどこよりもあたたかく幸せな国なんだ。
キラキラ、キラキラ。
窓の外の煌きに、先生と一緒にベットから身を乗り出して外を見下ろすと、世界中は銀色の魔法に包まれていた。
小枝に積もった雪が、朝日に反射して輝いている。
キラキラ、キラキラ。
氷のように冷えた外気は、夜のうちに煌く雪を運んでくれたのだ。
天使達が鈴の音を鳴らして、世界中に幸せを振り撒く聖なる夜に。
誰にも内緒の恋だけど、罪深い子羊にも神様が、天使達を呼んで祝福してくれたのかもしれない。
彼のぬくもりを感じているうちに、世界は真っ白に輝いていたのだ。
銀色の魔法に煌く世界に包まれて、先生とキスできたら。
そしたらオレはきっと、世界中の誰よりも幸せになれるのになって夢見てた。
オレだけの愛しいサンタさんがプレゼントしてくれたのは、この白い雪のように煌く幸せ。
今年のクリスマスは、一生忘れられない思い出になるね。
「メリークリスマス」
「メリークリスマス・・サンタさん。プレゼント、ありがとう・・」
胸に頬を擦り寄せて囁くと、止まらない涙を彼の指がそっと拭ってくれた。
キラキラ、キラキラ。
真っ白な雪の澄んだ煌きと、貴方がプレゼントしてくれた煌く未来。
銀色の魔法に包まれた世界は、真っ白な朝日に眩しいくらい、輝いていた。
おしまいvvv
幸せいーっぱいで、めでたしめでたし♪♪長くなりましたが、お付き合いありがとうございましたvvvv
ちなみにどーでもいいコトだが・・
せっかくなので中出しさせてしまいましたが、黒ファイにお子様が誕生するのはファイが成人しご成婚されてからという
つもりでふのでご心配なく・・!別にこんな話でそんなコト気にされないとは思いますが、一応・・(笑)